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年賀状を書いて、今年の仕事はおしまい。
更新遅れが常態化してしまっているのはどうしたものか。少し考えよう。

ふと思い立って甲府へ。


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山梨県庁は裏に廻るとまるで大きな工場のよう。県庁の隣にある城跡の脇をすり抜けて、古い教会へ。音だけでなくて、窓から洩れる光や空気の流れといったものまで含めて、しんと静かで落ち着く。和菓子を買ったり、大きくないが密度の濃い本棚の書店を見つけたり、商店街を歩いて一日が過ぎる。

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甲府はどちらを向いても山が見える。書店にあった本によると、地元の人は山で方角を見分け、方向を区別するのだそう。(例えば、「この道を右に曲がって」ではなくて「この道を東に曲がって」となる。)
海の街に住むことが多かったので、山の街にはアウェー感というか、よそさまの土地に来ている感じがする。でも、街の凛とした空気は好きだ。(この空気は、四方を山に囲まれて、厳しい気候の下で生きる緊張感から生まれている気がする。)海がないから、空を見る。山に囲まれて少し狭くなった空、でも海の街より近くにある空。

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花火の視点場

寄席に行ったら、帰りは隅田川の花火大会だった。
打ちあがる花火に見とれる人たち。
道の上で、人たちが集まる場所と、そうでない場所とがきれいに分かれる。下町の密集する建物の間を縫って、花火が見えるかどうかが分かれ目。こんなに空を意識することって、普段はないだろうな。

大文字焼きの京都など、視点場からの眺望を保全するという考え方があると聞くけれども、花火大会では、人は入り組む建物の隙間に視点場を見つけ出す。
夏の一夜だけ、無数の見えない空の道ができる。

偶然

家の前の道路で大阪時代の大学の同級生に声をかけられた。歩いて5分もかからない、近所のマンションに引っ越してきたそうだ。ここは千葉。新宿で働いていると聞いていたけれども、びっくり。
以前も似たようなことがあった。何だか声をかけられてばっかりだ。