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魔法の本

どこかの魔法学校と見間違うような、といっては大げさだけれども、古い洋書がたくさん収められた本棚が大学図書館の書庫の一角にある。一冊手に取ると背表紙に1891と印刷されている。19世紀の本だ。ページをめくると、見慣れた(けれどさっぱり意味がわからない)微積の記号が並んでいる。1891年は、量子力学に関する萌芽的な発見があった年だそうだ。古典力学から現代物理学へと、物理学が進歩しつつあった時代。ここでは今も、ア...

「大大阪にあいたい」

「大阪・アート・カレイドスコープ 2007−大大阪にあいたい−」サブタイトルが好きだ。「大大阪にあいたい」。タイトルが「あいたい」で終わるイベントって珍しい。普通、「大大阪にあえるよ」とか「大大阪にあいに行こう」にすると思う。「あいたい」という希望を現す表現には、どのような思いが込められているのだろう?東京凌ぐ人口を抱え、文化や産業が花開いた大阪の近代。それは遠く過去のものとなり、市内に点在する近代建築...

飛田百番

研究室の先生方のプチ謝恩会が飛田百番(飛田新地の「鯛よし百番」)であった。かつて遊郭だった建物を、本当の料亭に転用しているところ。外から眺めたことはあるけれども、入るのは初めてで、ちょっとドキドキ。...

水辺と「ぼんやり券」

例えば御堂筋で人や車の流れを眺めるのは楽しい。でも、道端に突っ立ってただぼんやりと景色を眺めている自分を想像すると、ちょっと怪しい人になってしまう。子供や老人ならともかく、大人が訳もなくぼんやりするのは難しいらしい。だから大人はそういうとき、タバコを吸ったりコーヒーを飲んだり、何かしら理由をつけたがる。「俺はぼんやりしているんじゃない、コーヒーを飲んでいるだけなんだ。」コーヒー等の嗜好品を手にする...