大学の講堂にパイプオルガンがあって、年に数回演奏会が開かれる。(会を主催するのは「オルガン委員会」という、素敵な名前の委員会)。パイプオルガンの独奏に加えて、チェロやオーボエなどの管弦楽器との協奏もある。せっかくだから行ってみた。ただし、普通の演奏会とはかなり雰囲気が異なる。
まず、パイプオルガンは建物二階の後壁に設置されている。(他の奏者もオルガンの側に設けられた台で演奏する)。でも机は前向きなので、聴衆は楽器に背を向けて座ることになる。講堂前部の壇上にはスクリーンが設置されて、演奏台が映し出される。聴衆たちはスクリーンの映像を見ながら、後ろからの音楽に耳を澄ませるのだ。
ちょっと慣れないけど、それは奏者も同じだろう。たくさんの背中たちに向かって演奏するのだから。(とはいえ、このような制限がある中での演奏会ではあるけれど、委員会が(多分)ほぼボランティアな形で毎回様々な企画をされているのはすごいなぁと思う。)
演奏会自体はとても楽しかった。バロック〜古典時代の曲が中心だったのだけれど、その時代の、旋律が次々と立ち現れて溶け合うような音の流れに身を委ねるのは心地よかったし、オルガンの独奏で、一人の奏者によって複雑な音楽が紡がれてゆく様は、さすがだなぁと思った。また行きたいな。
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